ピーマンが萎れる温度
ピーマンは氷点下1℃を下回ると一晩で一気に萎れてしまいます。
ハウス栽培で内張りなどをしている場合は-4℃位までは耐えられますが、冬の寒さには敵いません。
私達が住む岩手県南地方では例年11月上旬~中旬頃に初霜、初氷が観測されてシーズン終了となります。
なので11月に入ると毎日天気予報をチェックし、萎れる前に少しでも多く収穫するようにしています。
予報では最低気温が1℃や0℃だったとしても実際は氷点下になり萎れてしまうこともしばしば…
この1~2℃の違いでピーマンはあっという間に萎れてしまうのです。
私達はハウス栽培をしているので、寒さで萎れてしまったとしても、ハウスの中心部の葉や実はまだ青々としていて元気な場合もあります。
その時はスーパー出荷用や持ち帰り用として最後の収穫を行います。
ピーマン片付けのポイント
ピーマンが萎れてしまったら、ピーマンの株を片付け、来シーズンに向けて冬場に圃場を整えなければなりません。
私達が行っている片付けのポイントをご紹介します。
- 支柱、防草シート、かん水チューブ、固定ピンは再利用
- 支柱やピンはカゴ等にまとめて入れ、防草シートは土や雑草等の汚れを取ってから巻き、チューブはハウス脇に吊るし、来年度以降も使用する為に片付けます。
- 誘引糸、マルチは廃棄
- 誘引糸を全て切り、マルチも畳んで廃棄します。
- ※マルチは産業廃棄物扱いとなります。捨て方は各自治体で異なりますので確認しましょう。
- ピーマンの株は根元から抜いて圃場外へ廃棄
- ウッドチッパーは枝を粉々に粉砕でき、片付ける場所がない場合は便利です。
- 残渣も必ず片付ける
- ピーマンの樹を片付ける際に、茎葉や収穫しきれなかった果実が土壌へたくさん落ちてしまいますが、必ず片付けましょう。
- 残渣を土壌にすき込んでしまうと、残渣に残っている様々な病害虫が土壌中に長い間生存し、次に栽培したときに被害を及ぼす可能性があります。
片付け後に必ずやること
片付け作業が全て終わり、土壌が綺麗になったら、来シーズンの良い土づくりの為にPh濃度とEC濃度を測定しましょう。
土壌改良は秋~春前に行いましょう
種まきや定植をする前に、余裕を持って土づくりをしておく必要があります。