土づくりの方法を解説します
私達はピーマン栽培を始めて6年目となります。その農業活動の中で特に大切だと感じているのが土づくりです。
生育は土づくりでほぼ決まる
これは先輩農家にも口を酸っぱく言われてましたが、そもそも未経験者の私には、
何をどうすればいいか分からない
ので毎年落ち込む成績しか出せませんでした。しかし土づくりを学び対策を施した年に、売上や収量が劇的に改善されたという結果を体験したことにより、やはり土づくりが大切なんだと再認識しました。
今回は私と同じように土づくりの具体的な方法が分からなくて困っている方向けに手順にそって解説していきます。ぜひ皆さんも取り組んでみて下さい。
ⅰ バックホウで土塊を粉砕
まず土づくりで大切なのは、作付けする畑の地面の中にある固い層を砕くことです。
地表は一見フカフカに見えていても30㎝下はカチカチだったりします。
ピーマンの根は予想以上に深く根を張るためカチカチの層があると根張りが止まり生育不良になってしまいます。
ポイントとしては、カチカチの硬盤を砕くことを意識してください。その際に活躍するのがバックホウです。
高価な機械ですが、水はけ改善の排水工事や潅水設備の水道工事にも力を発揮するため1台は保有していたい機械かと思います。
もしくはトラクターにプラソイラを装着して深耕するという方法もあります。
プラソイラ深耕に関しても詳しくまとめましたのでぜひ参考にしてください。
【関連記事】
とは言っても、最初は頃は経営も不安定かと思いますのでバックホウやプラソイラが無理ならスコップやつるはし等を使いお金をかけずにチャレンジしてみましょう。
その努力と経験がと将来必ず活かされます。
ⅱ籾殻、竹を投入して水はけ改善
次に掘り起こした溝に、竹や籾殻を投入します。大きな理由としては畑の土量を上げ水はけを改善させるためです。
ピーマンに限らずほとんどの作物は水はけが悪い場所では育ちません。
根が窒息して細胞が死滅するからです。
土量が高くなり掘った溝の地下に水が浸水することで根の周りは常に適度な水分量を維持することが出来ます。
もちろん水はけが改善されることで逆に水分不足から発生する障害もあるので、土壌の水分量の確認は忘れずにお願いします。
また土壌改良として有効なのは籾殻です。
こちらに関しては詳しく解説しますので関連記事よりぜひご覧ください。
【関連記事】
ⅲ 堆肥を投入してフカフカの土づくり
籾殻と竹を投入し終わったら、バックホウやスコップを使い埋め戻します。そして最後に牛糞堆肥などを散布すれば土づくりはバッチリです。
牛糞堆肥には作物三大要素である、
窒素
リン酸
カリ
がバランスよく配合されている為、少し多量に散布しても問題はありません。
また堆肥には土をフカフカにする効果もあり育ちやすい環境を整えることができます。
堆肥の散布が終わりトラクターまたは歩行型耕運機で畑を一度耕します。
そして必ず覚えておいてほしい最終チェックポイントがあります。
それは、
■EC濃度チェック
■Ph濃度チェック
です。詳しくは関連記事で解説していますのでこちらも必ず目を通しておいてください。
水はけを改善して環境を整備できても、濃度生涯による生育不良は改善されません。
苗を植えてからでは手遅れとなりますので必ずチェックして土壌分析を実施して土壌改良を実施してください。
以上、土づくりでした。
難しく考えず、行動あるのみです。
また人力には限界がありますのでトラクターやバックホウなどの機械も早期に導入しつつ効率よく農業に取り組めるよう計画を立ててみてください。
共に豊作になることをお祈りしております。
【関連記事】