ピーマン農家の5月の作業内容を紹介します!
5月の作業内容
・5月植え苗の定植
4月定植時と同様に植え付けします。
・ 手かん水から点滴かん水へ切り替え
5月中旬までは手かん水を行いますが、それ以降は点滴かん水チューブへ切り替えます。
点滴かん水チューブはマルチの下に設置し、チューブにあいた点滴孔からポタポタと水滴を出しかん水するチューブです。少量ずつ均一に水やりができます。通水時間や通水間隔はタイマーで管理します。
・トンネル資材とダンポールの撤去
最低気温が10℃を上回る頃を目安に朝晩の保温用のトンネル被覆資材は必要なくなるので、ダンポールと共に撤去します。
毎年使用するものなので、まとめて閉まっておきます。
・誘引準備
トンネル資材とダンポールを撤去したら誘引準備を行います。
私達は4本仕立てで誘引するので、誘引の準備として誘引紐を支柱付近からハウス上部に張ったエスター線に結んでいきます。
誘引は5月下旬頃までに完了させます。
・脇芽の除去
茎と葉の間から生えて来る脇芽という芽を摘み取ります。
この作業をする事で無駄な枝が無くなるのでピーマンの株が大きくなり、栄養分がピーマンの花や実、株全体に行きわたります。
数日経つと同じ所からまた脇芽が出てくることがありますのでこまめに確認して、脇芽は放置しないようにします。
【関連記事:■脇芽の除去方法を解説】
・収穫
適度な大きさ(6㎝以上、25g以上程度)に成長したらいよいよ収穫です。
初期は収量が少ないので自家消費や道の駅に出荷し、収量が増えてきたら農協やスーパーに出荷します。
【関連記事:■ピーマン収穫方法】
・選別、出荷
収量が増えてきたら、選別をして農協へ出荷します。
私達は選別作業の負担軽減の為に重量選別機を使用しています。
選別機に流す前に目視で尻腐れや傷、変色、変形果等を確認しています。
規格外のピーマンと農家さんから買取をしたピーマンは袋詰めをして道の駅に出荷をします。
尻腐れ果はどこにも出荷することができないので、自家消費して廃棄ピーマンをなくすようにしています。
果実に穴が空いている場合は、害虫が侵入している可能性があるので廃棄します。
・根洗い
晴天で暖かい日に根洗いを行います。
根洗いとは、定植し活着した後(45~50日頃)、株元にホースや動力噴霧器等を使用し地際部の土を根が露出するくらい大量のかん水を行い、塩類等肥料成分の蓄積を洗い流すことです。
根洗いをすることで、作物の根の健康を促進させることができます。
根洗い後は土壌がいつもより過湿状態になるので、3~5日程度かん水を控えます。