ピーマン品種「京波」を植えてみました!

 

ピーマン農家の小野寺です。ピーマンの品種は意外とバリエーション豊富でスーパーで売られている品種はごく一部にすぎません。大きいものや小さいもの、丸いものや細長いものなどピーマンの見た目は多種多様です。

このページでは「京波(きょうなみ)」というピーマンについて詳しく説明していきます。

 

特徴

1つ30gほどで一般的なピーマンを同じくらいのサイズをした品種です。

表面にツヤがあり成長中の傷に強く、綺麗な状態のものが多い種類となります。

肉厚で乾燥時期の割れや尻腐れにも強く、病気にもなりにくいというメリットがあります。

草勢が比較的強く、分枝力が旺盛で実もたくさんとれます。

低温伸長性と耐暑性があり、青枯病にも比較的強い品種です。

市場に出回っていることが少なく、家庭菜園で育てられていることが多いです。

京波は一般的な縦長の「シン型」に分類されます。(ふっくらしたものは「ベル型」と呼ばれます。)

 

旬の時期は?

京波の旬の時期は6月〜11月です。ピーマンは夏が旬の野菜ですが、ビニールハウスなどで1年を通して栽培可能です。ビニールハウスを利用すると長期間栽培できます。

京波は育てやすいピーマンで夏を過ぎても実を付けてくれます。家庭菜園として初心方の方でもチャレンジしやすい品種です。

 

栽培のポイント

・徒長枝や過繁茂しているところを間引き、株全体への採光と風通しをよくします。

・草勢の維持と、尻腐れ果などの生理障害防止のために高温乾燥期には十分にかん水します。

 

尻腐れとは?

カルシウム欠乏によって起こる生理障害です。病気とよく間違えられますが、果実のおしりが腐ったように黒くなる生理障害です。

・夏場の高温で乾燥状態が続く時期に特に発生することが多い病気です。

・窒素肥料の過剰施肥などにより、カルシウムの吸収が抑えられたときに発生率が高まります。

尻腐れ病になってしまった場合、カルシウムを含む肥料や対処できるスプレーを使う、水不足の場合は水やりを丁寧に行うなどの対策が必要です。

尻腐れはウイルスやカビ菌が原因ではないので、食味部分は減ってしまいますが黒くなった部分をカットすれば食べられます。

 

家庭菜園として育てている方が多く育てやすい「京波」を是非試してみてください!

 

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