初めまして!一関市でピーマン栽培をしている小野寺と申します。
ピーマンを大きく育てるために、必要な作業の一つとして脇芽の除去があります。
この作業をしないと株が大きくならないだけではなく、繁茂することで日当たりが悪くなったり、害虫がついていても見つけにくくなってしまうことがあります。
このページでは、初心者でも分かりやすくピーマンの脇芽の除去方法を解説していきます。
ⅰ脇芽とは?
根本から伸びる太い茎が主枝、主枝から分かれて伸びる葉や茎の付け根から出てくる芽がわき芽です。
脇芽といっても、主枝として伸ばし育てるものもあるので全てを除去しなければいけないわけではありません。
ピーマンは苗から成長して8~9番目の節あたりに1番花がつきます。ピーマンの脇芽は1番花を目印に見分けます。
ピーマンを4本仕立てにする場合、この1番花につく脇芽は丈夫でよく育つのでそのまま伸ばし、その下の脇芽を除去します。
また、主枝の2番花がついた節の脇芽、最初に伸ばした側枝の1番花の節の脇芽も丈夫でよく伸びるので、この4本を主枝として育て、支柱に誘引します。
4本分枝以降の上に出てくる脇芽は除去する必要はありません。ピーマンの実を採ってから日陰になってしまうようならその都度適度に除去しましょう。
ⅱ脇芽の除去方法
ピーマンの脇芽は以下のポイントを押さえて除去しましょう。(4本仕立ての場合)
・4本分枝から下の茎と葉の付け根にある脇芽を除去します。
・4本分枝から下の脇芽は全て取り除きます。
・晴れている日に除去します。雨の日に行うと除去した部分が乾くのに時間がかかり、病気の発生の原因になることもあります。
・脇芽は付け根から簡単に折れるので、はさみを使う必要はありません。
・脇芽はあまり小さいうちに取らず、10㎝以上を目安に除去しましょう。数回に分けて除去するのが良いです。
・脇芽のすぐ下に生えている本葉は除去せず残します。傷つけないように注意しましょう。
ⅲ脇芽の除去により得られる効果
脇芽を除去することで、余分な葉や枝が無くなるので、栄養分がちゃんと集中して主枝やピーマンの花と実に行きわたり株が大きく成長していきます。
この脇芽の除去を行わずにそのままにしておくと、脇芽も伸び実もつきますが大きな実はできません。
また、余計な葉や枝が生い茂ることで、害虫発生や成長不足の原因にもなりますので必ず摘み取るようにしてください。
脇芽を適切に除去し、主枝を大きく伸ばしてピーマンの実を沢山を採れるようにしましょう!