ピーマンの尻腐れ果被害の対策について

 

ピーマンを育てていて実のお尻が黒っぽくなり腐ってくることがありませんか?

これは病気なのか?何なのか?どのように対処すればよいのか詳しく解説します。

尻腐れとは?

 

症状

病気とよく間違えられますが、果実のおしりが腐ったように黒くなる生理障害です。

基本的に「高温と乾燥」が主な要因です。

カルシウム不足が原因でも起こります。

ピーマンだけでなくトマトやナスなど他の野菜でも起こることがあります。

時期

5~10月、高温で乾燥状態が続く時期に特に発生することが多いです。

原因

・高温や土壌の乾燥

・カルシウム不足

・土壌中にカルシウムがあっても高温や土の乾燥、窒素肥料の過剰施肥などにより、カルシウムの吸収が抑えられたときに発生します。

対策

症状のある果実は回復しないので摘み取ります。

高温が予測される1週間程前にカルシウム資材を早期に葉面散布するようにしましょう。

土の乾燥が原因の場合は、水やりで解決することもあります。

ハウス栽培では、通路かん水で根への水分補給とハウスの湿度確保を行いましょう。

 

尻腐れに効果的な肥料

速乾性カルシウム剤 葉面散布肥料 バイカルティ

すべての作物(野菜、果菜、根菜、果樹、花きなど)に十分なカルシウム補給と作物への付着性や乾きやすさ等があります。

生理障害の予防(尻腐れ、葉先枯れ、軟化など)

 

カルタス

作物の茎や葉からカルシウムを補給できる葉面散布剤です。

 

尻腐れ果は食べられるの?

尻腐れは病害虫ではなく生理障害なので、腐れた部分をカットすれば問題なく食べられます!

私たちピーマン農家は尻腐れ果はどこにも出荷することができないので、社員やパートさん達で分け合っています。

それでも食べきれず、多くの廃棄が出てしまうのが今の課題です。

 

Youtubeで解説 

■ピーマン尻腐れの原因を解説