初めまして!一関市でピーマン栽培をしている小野寺と申します。
ピーマンを栽培していると、同じピーマンでも個性豊かな様々なピーマンと出会います。
大きさ、重さ、形、色、傷の有無など、様々なピーマンをどのように選別し、出荷しているのか?
このページでは、ピーマンの選果作業について解説していきます!
ピーマンの選果基準
ピーマンの選果基準は出荷先によって異なります。
ここでは私たちの選果基準をご紹介します。
5年前から重量選別機を導入し、選別作業をしています。
この重量選別機を導入する前は、ピーマンを一つ一つ測りに載せて重さを測っていました。
長さや傷、変色、変形などは人の目で確認しないといけないのですが、重さを測って分けるという作業がなくなっただけでも、選果作業の負担軽減になりました。
重量-Mは25g~45gまで
Lは46g~100gまで
25g以下は規格外
等級-L品、AM品、B品、規格外
A品は・傷のないもの、変形していないもの、長さは10㎝未満のもの(10㎝以上のものはL品になります。)、軸が抜けていないもので、
変形果や小さなキズ、変色のあるピーマンは選果基準表に沿ってB品に分けます。
選果作業の流れ
1.目視で確認
土などの汚れを取りながら、長さや傷、病変、腐れ、虫害、変形、変色などがないか一つ一つチェックし、重量選別機に流します。
2.重量選別機が分別
傷がなく、変形していないピーマンを重量選別機に流すとM、L、25g以下の規格外品別にコンテナ分けされます。
軽度の傷や変形、変色の場合は、B品や産直品、ふるさと納税の返礼品として重量選別機には流さず分別します。(規格外ピーマン)
選別作業が終わったらA品、L品、B品と選別したらコンテナに等級(A or L or B)と生産者が分かる用紙を入れ、コンテナごと出荷します。
※長さが10㎝以上の長果は傷や変形などがない場合45g以上なくてもL品になります。
3.規格外品の出荷
産直品は袋詰め、ふるさと納税返礼品は段ボールへ詰めて準備が出来次第出荷します。
4.廃棄
腐れているものや虫害などによって穴が空いているもの、ハサミ等での傷が深いものは出荷できません。
虫食い等の病害虫や症状がひどい尻腐れは廃棄、軽い尻腐れや傷ものは社員やパートさんで持ち帰ります。
規格外ピーマンの行方…
AM品、L品、B品から外れたピーマンは規格外品として、産直やスーパーの訳アリ品として出荷しています。
- 【関連記事: ■規格外ピーマンについて 】
また、2年前からはふるさと納税の返礼品として、約10㎏の規格外のピーマンを全国のお客様にお届けしています。
規格外とは言っても、直送のため新鮮で味もA品のピーマンと変わらないので、とてもご好評をいたただいております。
なんと頼まれた方の約半数は、リピーターになっていただいております!
一つ一つ大事に育て、収穫したピーマンを少しでも多くの方に食べていただきたいと思うので、是非一度ふるさと納税返礼品のピーマンもお試しください。