ピーマン農家はピーマンの収穫がない冬期間は何をしているのか?冬期間は暇なのか?何をすべきなのか?月ごとの作業内容を紹介します。
1月の作業内容
・1月上旬~ 育苗施設準備、種まき
4月定植の為、1月中旬までに種まきを行います。
まずは岩手の寒い冬を越せるよう育苗施設を整えます。私達が準備したものは
・温床マットと温度サーモ
・アーチ状のトンネル資材
・農業用ビニール(菜園用ポリシート)
・保温用のビニールや毛布
・不織布
・吸水シート
を準備します。
種が届いたらいよいよ種まきです。種まきでは種は前年に注文しておき、
・セルトレイ
・育苗培土
を準備します。これら必要なものはホームセンターやインターネットサイトで購入します。
種をまいたら温度管理を行いながら発芽を待ちます。
・毎日温度管理と適宜水やり
朝や夕方以降は寒いですが、日中晴れて陽が射すとビニールハウス内は一気に気温が上がり30度以上になることもあります。
午前中には苗を保温しているビニールを開け換気と温度調整を行い、培土が乾燥している場合は水やりをします。
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・土壌診断
冬期間に必ず
・EC濃度(肥料や塩分濃度の指標)
・Ph濃度(土壌の酸性・中性・アルカリ性を示す値)
を調べます。
診断結果に基づき、土壌の状態を把握した上で施肥量を加減します。
この作業を行わないとピーマンの育ちが悪かったり病気にかかりやすかったり、定植後に様々な問題が起こりうる場合があります。
下記の記事を参考にしてみてください。
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・圃場準備
①排水対策
ビニールハウス内の排水が悪い為、排水対策として重機で深耕し深く掘った穴の中に竹と籾殻を入れ、また埋め戻すという作業を行いました。
籾殻は初めて入れてみたのですが効果が出るといいのですが。。期待しています!
籾殻の効果については■土壌改良!籾殻の効果で詳しく解説していますので参考にしてみてください。
②土壌改良材の投入
石灰資材や腐植酸苦土肥料(アズミン)等の土壌改良材を撒きます。
土壌改良材は畑や庭の土を植物が育ちやすい環境に改良する効果があり、
・通気性や保水性、保肥力の向上
・有益な微生物が多様になり病原菌や害虫が減少
・phが調整される
など、多くのメリットがあります。