
1月中旬に種まきをしたピーマンは一週間程で発芽し子葉が出て、それから二週間程経つと本葉が出始め順調に生長してくれました。
本葉が2~2.5枚展開したらもう少し広いスペース植え替えをします。
「鉢上げ」(仮植)という作業です。
このページでは鉢上げについて詳しく解説していきます。
鉢上げの時期

本葉が2~2.5枚展開した時が目安です。(播種後25~30日)
セルトレイの培土量が少ない為、鉢上げが遅くなると苗の老化(特に根)に繋がってしまいます。
鉢上げの手順

1.鉢上げ時の地温は30℃程度にします。
2.鉢上げ用のポリポット(3.5~4号)を用意し培養土を入れ十分にかん水し、鉢底まで湿ったのを確かめた後、土の表面に根が入る程の穴をあけ1つのポットに対して1本の苗を移植します。
◎ポットサイズ
直径 | 容量 | |
---|---|---|
3.5号 | 10.5cm | 570ml |
4号 | 12cm | 830ml |
※植え付けの際に地上部ががっちりしていて根が老化していない苗を作るためにはできるだけ培土量の多い大きめのポットを使用することをおすすめします。
3.移植後も土がよく馴染み、根が張りやすくなるように水やりをします。
4.朝晩は被覆資材を利用しトンネル保温をして、活着までは23~25℃の高温条件にします。

鉢上げ時の注意点
・できるだけ根についている土を落とさないようにすることと、根を切らないように注意します。
連結ポットの底を指で軽く押すと土が取りやすくなります。
・鉢上げの際、根が張っていないことで苗が寝てしまいますが、根が張るにつれてまっすぐになるので問題ありません。
苗が寝たままの状態や苗が斜めに曲がっている場合は、竹串などで茎を支え、苗を真っすぐに起こしてあげてください。
鉢上げ後の管理

1.温度
本葉が4枚展開したときは活着したと判断し、地温を徐々に下げていきます。
高温障害や徒長苗にならないよう、トンネルは午前中に開け換気を行いましょう。
2.支柱立てとずらし

隣り合う苗の葉が重なり合うと徒長(株同士が競いあって伸びてしまう)するので、重ならない程度に鉢間を広げます。
本葉4~5枚になると水やりで倒れる苗や徒長が原因で茎が曲がってしまう苗が出てくるので竹串などで支柱を立てて支えます。
3.かん水
かん水は生育状態、天候、土の湿り具合を見ながら、過湿過乾にならないように行いましょう。
育苗初期は吸水量が少ないので過湿にならないように注意します。
定植前になると吸水量が急激に多くなりこの時期の乾燥は根痛みの原因になります。
また、かん水が多すぎると根の発育が遅れ、地上部ばかりが生育した不安定な苗となるので注意します。
◎ポイント
できるだけ葉茎に水がかからないように株元にかん水します。
葉や茎に水滴が残っている状態で直射日光を受けるとレンズ効果で葉が焼けやすくなってしまうからです。
4.追肥
購入した培土の場合、定植まで肥料は大抵持ちますが、かん水が過剰気味だった場合には土から肥料の流出が多くなり育苗後半に肥料切れになる場合があります。
そのような兆候が見られた場合は500倍程度の液肥を使用し、生育を回復させます。
葉の色が薄くなったり黄色っぽくなったら肥料切れのサインです。
5.病害虫
病害虫の発生が見られた場合は必ず防除を行い蔓延を防ぎ、圃場へ病害虫を持ち込まないようにしましょう。
順化と戻し
定植前に外気に慣らすことを順化といいます。
手入れの行き届いた環境から気象の影響の大きい土壌に植え付けるため、定植7~10日前に、萎れない程度にかん水量を控え土を乾き気味にして、十分に光を当てます。
定植2日前からは、順化した苗にたっぷりとかん水をして発根力を高め、定植後の活着を促進させます。これを「戻し」と言います。
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