活着とは?
活着とはポットから土壌へ移植した苗が土に根付き、根が張って生長し始めることです。
新たな環境に移植された苗が、新たな土壌に順応し、根の生育を維持する為の重要な働きです。
活着がスムーズに進むと葉の枚数が増え、苗の丈も伸長します。
活着不良とは?
活着がうまく行われず、枯れはしないが生育もしない状態や株が小さいうちから大量に着果してしまうことを活着不良といいます。
活着不良を放置しているとやがて苗は枯れてしまいます。
活着不良の原因
- 土壌の乾燥・過湿
- 乾燥・過湿共に根が傷む原因となります。
- 低温・高温
- 地中の温度が低いと生長を妨げます。
- ハウス栽培では晴天の日は日中ハウス内の温度がが急激に上がり、土壌の水不足や乾燥が起こり活着不良を促す原因になります。
- 定植が遅い(苗の老化)
- 定植のタイミングは、本葉の枚数や蕾の大きさで判断をします。
- ピーマンは本葉11枚〜13枚程度、一番の蕾が大きく開花間近が植え付けのタイミングの苗です。
- 老化苗は活着不良に繋がります。老化苗の特徴はポットの根が下部に巻きすぎて根詰まりしている場合、定植しても活着が悪くなります。
- ピーマンは本葉11枚〜13枚程度、一番の蕾が大きく開花間近が植え付けのタイミングの苗です。
- 土壌の濃度障害
- 元肥を施用後すぐに定植した場合や肥料の過剰蓄積は、根がうまく養分や水分を吸い上げることができない原因となります。
- 植え痛み
- 定植の際、苗をポットから取り出した際に根が切られるなどして傷ついたり、根が土壌にうまく馴染まなかったりすると、作物が正常に育たない場合があります。
低温・高温による主な障害
- 35℃以上の高温
- ・落花、落蕾の増加
- ・着色不良果、奇形果の発生
- ・水分過多が重なると徒長
- ・着色不良果、奇形果の発生
- 15℃以下の低温
- ・生育停滞
- ・果実が肥大しにくくなる
- ・変形果(先とがり、細長い果実)の増加
- ・果実が肥大しにくくなる
活着不良の対策
水やりや温度管理を見直しましょう。
- 晴天が続く時は毎日手かん水を行い、雨天時は控えます。株元が乾燥または過湿にならないように注意しましょう。
- ピーマンの生育適温は日中25~28℃、夜間18~20℃です。日中は換気、夜間はトンネル被覆をして保温しましょう。
- 着果している場合は全ての果実、つぼみを除去して主枝の伸長を促しましょう。