ピーマン追肥のコツを解説

 

ピーマンは多肥性の野菜で収穫期間も6月~10月と長く、茎葉を伸ばしながら次々と実をつけていくので適度に追肥を行い肥料切れを防ぐ必要があります。

しかし、肥料をあげすぎてもピーマンが育たなくなってしまう場合もあります。

このページでは追肥のコツと肥料不足、肥料過多の症状を詳しく解説していきます。

ハウス

生育初期(5~6月)
5月は栄養生長に偏り、徒長気味に生育しがちなので追肥は行わない、または控えめに行いましょう。
6月頃から着果量が増加し、株に着果負担がかかってくる時期です。夏場7~8月の草勢維持の為、この時期の肥料切れに注意しましょう。10~14日おきに追肥を行いましょう。
生育中期(7~8月)
7月頃は1回目の収穫ピークを迎える為、それに伴い肥料の吸収量も増加します。草勢を見ながら追肥の間隔を短くして施しましょう。目安は7~10日おきに追肥を行うとよいでしょう。
追肥が遅れると草勢が低下し側枝の伸びや果実の肥大が鈍くなり、収量が低下してしまいます。
追肥量が多く窒素過剰になったり、高温や乾燥で尻腐れ果の発生が懸念される場合は、カルシウム資材を葉面散布しましょう。
生育後期(9月以降)
着果状況を見て加減しながら追肥しましょう。9月以降に追肥をしすぎると土壌に肥料が蓄積したまま、翌年の栽培に悪影響を及ぼします。
9月下旬~10月上旬を目安の追肥は終了しましょう。
株の老化や地温低下で根の働きや草勢が弱まっている場合は、葉面散布剤を施用すると良いでしょう。

 

トンネル・露地

生育初期(5~6月)
基本的には追肥は行いませんが、明らかに肥料不足と思われる場合のみ追肥を施しましょう。
畝の肩あたりに穴を開けて追肥するのが良いでしょう。
生育中期(7~8月)
10日~2週間に1回を目安に定期的な追肥を行いましょう。8月中にしっかり肥料を吸収させ、9月以降の草勢維持に繋げましょう。
この時期になると根の先端は通路まで伸びています。根が多いマルチの裾にあたる部分や通路に追肥すると良いでしょう。通路が乾燥していたり、干ばつが続く場合は追肥後に通路にかん水をしましょう。
生育後期(9月以降)
9月も1~2回程度は追肥を行いましょう。
株の老化や地温低下により草勢や根の働きが弱っている場合は葉面散布剤も併用しても良いでしょう。

 

肥料不足の症状

花付きが悪く花が極端に小さい
花が咲いてもすぐに散ってしまう落花が多くなったり、花がどんどん小さくなってしまうことがあります。株が疲れる栽培後期ではあり得ることですが、収穫最盛期に落花や花の縮小が多い場合は肥料が不足している可能性があります。
葉の色が薄い
葉の色が薄くなったり、黄色っぽく変色してしまいます。
黄色い葉が増えたときは窒素分が不足しているサインです。
実がならない・小さい・変形している
落花や花が小さいと受粉がうまくできず着果量も減ってしまいます。
実がならないときや花が落花するときはリン酸が不足しているサインです。

 

ポイント
ピーマンが生育し始めの苗の頃は、チッ素を多く含む肥料を与えて大きな株に育てましょう。
株がある程度成長し果実がつきはじめたら、2週間に1回を目安にリン酸を多く含む肥料を与えましょう。リン酸は実を大きくする効果があります。

 

 

肥料過多の症状

葉や株全体がしなびて焼けたようになります
葉が元気なく萎れていたり、葉端が茶色や白っぽく枯れたりした場合、肥料の濃度が濃すぎて根からうまく水分を吸収できなくなってしまって起こります。水不足や水分過多で現れる症状と似ています。
葉の色が濃くなる
品種により葉の色が異なるので見分けが付きにくいですが、インターネットの写真と比べて濃い状態であれば肥料過多が疑われます。
花付きや実付きが悪い
葉や茎がしっかりしているのにも関わらず花付きが悪かったりや着果不良が多い場合は主に窒素分の肥料過多である可能性があります。
根腐れ
若い根は通常白色ですが、肥料過多により根が死んでしまうと濃い茶色又は黒色になってしまいます。根腐れが全体に広がってしまうと株ごと死んでしまいます。

 

肥料過多の改善方法

水やり
いつもより水やりを多くします。根に蓄積された過剰な肥料の流亡を促します。
但し過剰な水やりも根の腐敗を起こす可能性があるので注意しましょう。
肥料の調整
追肥量を減らしたり、追肥の間隔を調整しましょう。生長状態や環境条件に応じて施肥量を見直しましょう。

 

ピーマン農家の追肥方法

私達はマルチの下に点滴潅水チューブを設置しており、ドサトロンという機械を使い水やりと同時に液肥を追肥しています。

ドサトロンは、正確な濃度で希釈された液肥を行き渡らせることができる自動混入器です。

 

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