葉焼けとは?

 

葉焼けとは?

葉焼けとは、植物の葉が通常時とは異なり、葉先やふちが白や黄色、茶色に変色して枯れてしまう現象です。

この現象は野菜だけでなく、観葉植物や花などの植物にも見られます。

 

強い光

葉焼けで一番多い原因が日当たりです。

葉に当たる日差しが強すぎたり、過剰な日光を浴びると葉緑素による光合成が追いつかず、余りが生じます。この余った日光は活性酸素となり、葉緑素を破壊して葉の緑色が薄くなったり変色してしまいます。

光エネルギーを吸収する役割を持つ葉緑素の機能が失われてしまうと光合成ができなくなります。

その結果、葉は栄養を作ることが出来ずに枯れてしまいます。

 

葉の温度上昇

葉は蒸散を行います。

蒸散とは、根から水分を吸い上げて全体にいきわたらせ、最終的に葉から水蒸気を放出する作用のことです。

この蒸散によって植物の体全体の水分調整と体温調整をしています。

しかし気温が上がりすぎると蒸散が追いつかなくなってしまい、植物の体温が上昇したり水分不足の状態になってしおれていきます。

このような状態になると光合成をする力が弱まってしまい、葉焼けが起きる一因となります。

 

水やり時や降雨などで葉に水滴がついた状態で強い直射日光が当たった場合、水がレンズのような役割をしてその部分に光を集めます。

その光を受けて植物が葉焼けをしてしまうことがあります。

 

葉焼けをしたら

植物の葉焼けが起きた場合、葉焼け部分を緑の葉に戻すことは不可能です。

また、葉焼けで破壊された組織をそのままにしておくと、余分に体力を使い弱ってしまうので、葉焼けした部分は切って取り除くのが良いでしょう。

葉焼けした箇所が多いと光合成ができなくなり、枯れてしまうこともあるので、そのような兆候が見られた場合、新しい苗があれば植え替えを行いましょう。

 

葉焼け対策

遮光ネット
ピーマンやトマトなどの陽性植物は日光の日差しが必要ですが、強すぎる光に当たると株が高温になり弱る原因にもなります。
遮光ネットは直射日光から農作物を守る日よけのネットです。遮光率は品種や栽培する地域によって多少異なりますが、ピーマンに使用する遮光ネットの遮光率は30~50%が適当で程よく日差しを遮ります。
遮光ネットをかけると通気性が悪くなる場合があるので、根鉢周りの風通しを良くしましょう。
通気性
農作物の周りの通気性を良くして、株が高温になるのを防ぎます。定植時の株間は50㎝程開けましょう。株やマルチ周辺のに雑草が生えている場合は必ず除去しましょう。
打ち水
朝か夕方、農作物の周りに水を撒くことで多少の温度調整ができます。水が蒸発するときの気化熱は、周りの温度を1~2℃ほど下げるといわれています。
但し打ち水のしすぎによる過湿には注意しましょう。