ピーマンを育てていると、いつからか葉の縁が変色してきた、葉に褐色などの斑点が付いている、葉が萎れたり枯れ落ちてしまったなど順調に生育しないときがあります。
育て方が悪かったのか、病気なのか、寿命なのか…何が原因なのか気になりますよね。
ピーマンの葉が落ちる考えられる原因と対策を解説していきます。
①害虫被害
ピーマンにつく害虫は葉や茎から汁を吸う際に、ウイルスを媒介することがあり、放っておくとピーマンの株が弱り成長が鈍くなったり、病気にかかりやすくなり葉が枯れ落ちてしまう原因の一つです。
ピーマンの葉や茎につく害虫はアブラムシ、コナジラミ類、アザミウマ類、ヨトウムシ類、ダニ類、カメムシ類など非常に多いです。
害虫がついていたら早めに防除し対策するようにしましょう。
②病気
ピーマンの葉が萎(しお)れる、斑点が出たりカビが生えやがて葉が落ちる場合は病原菌に感染しているかもしれません。
病気は早期に発見し対策をすれば、重症化を防げます。
- 病気や害虫についての詳しい記事はこちら
- ■病気と害虫について
③肥料不足や肥料過多
肥料の三要素である窒素は葉や茎を大きくします。葉が小さい、葉が黄緑色・黄色、茎が細く落葉してしまうなどの状態は窒素不足の現れです。
肥料を与えないと栄養分不足で植物の生長は悪くなりますが、かと言って大きく育つようにと良かれと思いたくさ窒素を過剰に与えすぎると、茎葉に異常が発生し病害虫が発生しやすい貧弱な株になり植物の生長をかえって妨げています。
肥料過多や肥料不足の状態は病気ではなく生理障害なので、肥料の量を調整すれば健全な状態に回復できるでしょう。
肥料が多い場合、取り除くことは困難です。様子を見ながら足りないと感じたら少し多く与えるよう育ててみてください。
④過湿
水分要求量の多いピーマンは、やや多めのかん水で収量が増加する傾向がありますが、排水の悪い圃場での過剰なかん水は過湿による根傷みや病害虫が発生し株が弱ってしまう原因になりやすいので注意が必要です。
畑でのピーマン栽培では、降雨で水分を得ることができますので、基本的には水やりは必要ありません。ただし、数日間雨が降らずに乾燥が続く場合には、株元や畝の通路にたっぷりと水を与えることが大切です。
ハウス栽培では雨水がハウス内に侵入しないように排水対策を行い、露地栽培でも排水用の溝を整備し高畝で栽培を行いましょう。
⑤風通し
風通しが悪いと土が乾きにくくなり常に湿っている状態が続いたり、過湿による病害虫発生の原因にもなります。
葉が混み合っているようであれば、必要に応じて清潔なハサミで剪定を行い、茎葉の量を調整しましょう。
ピーマンの葉を取ると風通しが良くなり、風通しの良さは光合成の促進にもつながり、同時に病気の発生も抑えることもできます。
⑥日照不足
ピーマンは日当たりを好む野菜です。
日当たりが悪いと生育が遅くなってしまったり、病気の原因にもなります。
最低でも1日5時間以上日光に当たる場所で栽培するのが理想です。
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- ■日当たり改善 必要な光量について
ピーマンのみならず植物の葉は光合成を行い養分の生成を担う大切な器官です。
蒸散や呼吸を行い、外界との水分や酸素の交換といった役目もあります。
葉の働きは茎の生長や花を咲かせるのに必要不可欠で葉が弱ってしまうと株全体が弱ってしまいます。
葉が弱っていたり、葉がたくさん枯れ落ちている症状を見つけたら適切にケアし作物の生長を助けましょう。
Youtubeで解説
7月、8月のピーマン最盛期を終えた9月、10月。最も注意が必要なのは、斑点病です。斑点病は葉が黄色になり、最後は落ちてしまう恐ろしい病気です。蔓延も早いのですぐに対策が必要となります。
今回はYoutubeで実際にピーマンを見ながら対策方法などを解説してみました。ぜひ参考にしていただき一緒にピーマン豊作を目指しましょう!