
2019年、世界を襲ったコロナウィルス。
都心を中心とした経済活動も自粛を余儀なくされ少しずつ注目されてきている地方移住。
地方に移住するなら就職ではなく農業で生きていきたい。
そう考える人も少なからずいると思います。
実は私も同じでした。
もちろん不安ではありましたが
私は勇気を出して新規就農に挑戦しました。
今回は、実際にゼロから農業を始めた私だからこそお伝えできる
新規就農への心構えについてまとめていきたいと思います。

ⅰ 臨機応変。まずは始めよう

砂栽培装置を制作して浮かれている様子
まず初めに自慢をさせてください<m(__)m>
現在、私は岩手県一関市で認定農業者として
ピーマンを栽培しております。
2022年には法人経営に切り替えることで、
野菜部門の年商は1,000万円を突破し、
管内トップクラスの収穫量まで成長することができました。
そんな私ですが農業を始める前は、
「LED養液砂栽培でイチゴを育てる」
つもりだったのです。
ピンクの部屋で、必ず上手くいくと自信に満ち溢れていました。
その後、様々な要因で断念したのですが・・・(*_*;
この話で何が言いたいかと申しますと、
農業を始めてから
状況に応じてやり方を変えればいい
ということです。
始める前に考えたり計画を立てても
農業を始めていくと現実の問題点にぶち当たります。
その問題点は様々で実際に行動してみないと見えてきません。
つまり始める前から悩む必要はないのです。
私は何より重要なのは
「行動に移せるか」
だと実感しています。
私自身たくさん行動して失敗してきました。
その中で決して諦めず最善策を考え挑戦してきたからこそ
今の結果があるのだと確信しています。
ⅱ 地の利を活かす

葉牡丹に興味津々の様子

岩手県はピーマン産地である
ピーマン生産量 全国ランキング(2020年)
第1位:茨城県 22%
第2位:宮崎県 18%
第3位:高知県 9%
第4位:鹿児島県 8%
第5位:岩手県 5%
皆さん、「地の利」という言葉をご存じでしょうか?
歴史や経営学が好きな方はご存知かと思いますが、
経営をしていくうえでとても重要な要因に
「地の利を活かす」
という項目があります。
つまり、農業を開始するうえで重要なことは
誰もやっていない作物を育てるのではなく
地域が力を入れている作物を一緒に取り組む
ことが非常に経営には有利なのです。
もちろん例外はあるのですが、
山なら野菜、海なら養殖、平地なら田んぼ。
地域の流れに逆らう必要はまったくありません。
ⅲ 新規就農の壁と対応策

荒れた畑をみて呆然しました
皆さん、とりあえず安心してください!
私は就農時本当になにもありませんでした。
農業を始めようと考えたときに
ぶつかる壁はほとんど全員一緒です。
①農地がない
②資金がない
③技術がない
④販路がない
④住宅がない
⑤家族の了解がない
⑥相談できる人がいない
ざっとこんな感じです。
ないないだらけですね((+_+))
きっとこの中のどれかで悩み
前進することができない壁となるはずです。

農業人フェアに参加して就農支援員と出会う
私はこうして対応しました!
①農地がない
→ 市役所、JA、普及センターに問合せをした。
→とりあえず農地がなくても移住した。
→近隣の方に相談。農地を紹介してもらえた。
②資金がない
→新規就農支援(PDF)を活用した。
→自己資金を貯めた。経営するなら努力。
→青年等就農資金(新規就農無利子融資)の活用もした。
③技術知識がない
→大丈夫、失敗して覚えていきます。
→先輩農家を見学する。
→指導会に参加
→栽培マニュアルの参照
④販路がない
→道の駅、産直スーパーを調べる。
→JAの組合員になる
→先輩農家に相談
⑤住宅がない
→空き家バンクサイトを活用
→現地に赴き、情報収集をする。
⑥相談できる人がいない
→SNSを活用(twitter、Facebookなど)
→積極的に会議に参加していく。
→人との繋がりを大切にする。

農業で生きていくのは難しい。
そう簡単にお勧めできる職業ではない。
ですが上手くいく方法や法則、システムが必ずあると私は思います。
ピーマンブログでは新規就農を志す皆様に必ず有益となる情報を発信していきます。
農業の未来は農業に挑戦している農家にかかっています。
挑戦する前に諦めてはいけません。
失敗しても解決策を見つけて諦めず努力していけば
良い方法が必ず見つかります。
焦らず確実に就農への階段を登っていきましょう。
