家庭菜園初心者の方や野菜を数多く植えない方は、種から発芽させて育てるよりも苗を購入して栽培する方が楽で安心です。
「苗半作」という言葉があるように、作物の出来の半分以上は苗の良し悪しによって決まると言われているため、苗選びは重要なポイントです。
このページでは良い苗のポイントを解説していきます。
全て必須ではないですが、丈夫な苗を見極め購入してみましょう。
葉の大きさと色
・葉に厚みがあり、葉の緑が濃い苗
・光合成を活発に行っている葉は大きく、厚く、色が濃いです。
・葉の色が薄かったり、黄色っぽい苗は徒長苗の特徴ですので気を付けましょう。
茎の太さと節間
・茎がひょろひょろとしておらずしっかりしている苗
・節間が詰まっていて間延びしていない苗
(葉が茎につく部分を「節」といい、節と節との間を「節間」といいます。)
蕾または花
・蕾が大きくなっているものや花が咲き始めている苗
・蕾が小さい又は見えないような若苗は過繁茂になりやすく、1番果が着果しているような老化苗では活着不良になりやすいです。
病害虫が付いていない
・春暖かくなるとアブラムシ等の害虫が増えてきます。葉の裏や新芽を確認し、小さな虫がいないか確認しましょう。
・葉に穴が空いていないか、枯れ、変色、萎れていないかも確認しましょう。
根の張りと色
・ポットの裏の丸い穴から根が見え、根の色が白に近い苗
・見えている根が茶色や黒く変色しているものやたくさんの根がはみ出しているものは老化苗の特徴です。
二葉がついているか
・一番下の双葉がついており、ハリがある
・双葉の存在は苗に栄養分が十分蓄えられている事を示し、植え付け後も順調に生育するでしょう。
実生苗と接ぎ木苗
苗は、種から育てられた「実生苗」と苗の一部を切って別の苗を繋ぎ合わせ改良して作られた「接ぎ木苗」があります。
接ぎ木苗の代表的な作物は、トマト、ナス、きゅうり、メロン、スイカ、ピーマン(一部)があり、病気にかかりにくく収穫期間が長いメリットがありますが価格は少し高めです。
接ぎ木苗を購入する場合は、接いだ部分がよく密着しているかどうかも確認してみましょう。