ピーマン4本仕立て誘引方法を解説

 

誘引とは

誘引とは園芸作業の1つで植物の茎や枝、つるを支柱等に結びつけて固定することです。

実が大きくなるような植物やウリ科、豆科などつるが伸びるような植物に対して行います。

誘引することで枝やつるを伸ばしたい方向へと導き、植物の形を整えることができます。

また、株への負担を減らし、主枝が実の重さで広がったり折れたりしないように支えます。

風で苗が倒れないようにするといった効果があり、花や実がつきやすくなります。

ピーマンは2~4本仕立てで誘引します。

 

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誘引時期

トンネル除去に合わせて誘引します。

私達の住む岩手県南では5月中旬から下旬の時期となります。

但し、朝晩の寒さが続く場合は無理に誘引作業を早めずにトンネル保温を続けます。

 

誘引前に‥活着後3本分枝を2本分枝にする

私達は4本仕立てで誘引をする為、第一分枝が3本に枝分かれしている場合、3本中の1本を摘み取り2本分枝にします。

その2本分枝を伸ばし、主枝4本として誘引していきます。

 

ハウス栽培での仕立て方法

私たちは主枝4本を糸を使い誘引しています。

ピーマンなどの果菜類は立ち作りをすることが多く、誘引糸で上に吊り上げる必要があります。

 

エスター線(またはエクセル線、ワイヤー、番線等)を使いハウス上部に誘引線を張り、ピーマンを吊り上げる為の誘引糸を張っていきます。

1株につき主枝4本に誘引するので、一度に4本取りできる4連の園芸糸を使用しています。

仮支柱に糸を結び付け、2本ずつVの字に糸を吊り上げます。

糸がゆるんでしまった際に調整できるように糸を結びます。

 

ピーマンへの誘引糸の巻き付け方

4本仕立ての場合、第二分枝から発生した4本を主枝とします。

第三分枝以降は太い枝と細い枝の発生が見られます。太い方の枝4本に誘引の為に張った糸にピーマンの枝を絡ませ、細い枝を側枝として管理していきます。

枝の成長に合わせて糸に絡ませていき、4方向に伸ばします。

気温が上がるにつれて主枝や側枝の伸長が旺盛になります。主枝への誘引が遅れると、主枝以外の枝の伸長が旺盛になってしまいますので気を付けましょう。

主枝の生長点が一番上になり、株中央部に空間ができ光が入るように誘引します。