グライ土とは
湛水や排水不良などにより土が水で満たされている土壌や水はけの悪い土壌では、酸素が不足してしまいます。
このような酸欠状態だと土に含まれる酸化鉄が還元され、二価鉄やマンガンなどが生成され、土層が灰色や青みを帯びた色に変化します。
この現象を“グライ化作用”といい、グライ化した土壌の総称をグライ土といいます。
「glay(グライ)」はロシア語の俗語で「ぬかるみの土塊」を意味しており、「どうしようもない土」とも言われます。
土性は強粘質~砂質で変化に富みます。
グライ化した土壌は、水や空気を通さない土層となり、水は地下の水脈に抜けることが出来ずに滞って浸透不良を起こしてしまいます。
その結果、植物の根張りが悪くなり養分の吸収が妨げられる等の悪影響を及ぼします。
グライ化した土壌を改善するには
グライ化した土壌を改善するには、排水対策を行う必要があります。
その土層に水や空気を通す為に、横溝や縦穴の掘削、暗渠排水を設ける工事等が効果的と言われております。
また、籾殻を土壌に投入し、水はけを改善する方法もあります。
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