粒状テンロタンカルとは?

粒状てんろタンカルとは

従来の「てんろ石灰」に速効性のあるタンカルをブレンドし、粒状にした石灰質肥料です。

てんろ石灰に水溶性石灰が加わることにより、酸性改良効果は速効・緩効の両面を備え持ち生育期間の初期から後期まで長期にわたって改良します。さらに、微量要素の補給効果が期待できます。

 

てんろ石灰とは

一般的に 転炉スラグ や 転炉さい と呼ばれ、石灰・苦土をはじめ、作物に必要とするたくさんの微量要素を含み、成分的に最も効果的で優れた総合の土づくり肥料です。

土壌の酸性を改良すると共に微量要素の補給に効果が期待できます。

さらに、石灰(カルシウム)、苦土(マグネシウム)けい酸、鉄をはじめ、りん酸、マンガン、ほう素等多くの成分を含み、微量要素の補給効果が期待できます。

また、けい酸と微量要素の補給により地力が高まり、チッソ・りん酸・カリの肥効を高める効果が期待できます。

 

タンカルとは

炭酸カルシウムの略称であり、石灰質肥料の一つで石灰石を粉砕したものがよく使われます。農家から家庭菜園まで幅広く使われます。

安価で効き目も穏やか(緩効性)であるため、酸性土壌の改良、カルシウム分の補給等に一般的に利用されています。

炭酸カルシウムは、水にはほとんど溶けませんが、根酸や微生物の有機酸によって徐々に溶かされて作物に吸収されます。

 

購入方法は?

粒状てんろタンカルは農協を通じてのみの販売となっております。

石灰(カルシウム)が主成分の資材はホームセンターやインターネットサイトで購入可能です。

 

石灰資材

・消石灰
水酸化カルシウムの別名で強いアルカリ性を持つ石灰資材です。酸度調整の面では速効性があります。皮膚や粘膜に触れると炎症を起こすことがあるため、正しい使い方を確認しましょう。
・苦土石灰
苦土石灰は、炭酸カルシウムと炭酸マグネシウムが主な成分です。カルシウムやマグネシウムの栄養補給をしたりするときに使用します。消石灰に比べてやや遅効性です。
・有機石灰
有機石灰は、緩効性の石灰です。カルシウムを沢山含んだ牡蠣やホタテの貝殻やその化石が原料です。有機質で安心ですが、そのぶんアルカリの効果はやや弱めです。その分失敗しにくいため園芸初心者の方にお勧めです。

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