ビニールハウス強風対策を解説

 

こんにちは、今日はビニールハウスの【強風対策】についてまとめていきます。

ビニールハウスが完成して嬉しい気持ちと同時に心配になることがあります。

例えば、風、雪、花粉、フィルムの破れなど・・・

ビニールハウスを保有する喜びと悩みを同時に感じることとなります。せっかく建てたハウス、壊したくないのは当たり前です。

しかし、どうすれば災害などから大切なハウスを守れるのか?

今回はその悩みを改善できる強風対策の工事方法について解説していきたいと思います。

また強風対策の工事のご依頼は、

■ビニールハウス受付窓口

にて対応しておりますので、お気軽にご相談ください。ではさっそく解説していきます。

 

目次

■強風対策1「らせん杭工法」

■強風対策2「補強パイプとアングル」

■強風対策3「地際と補強を固定」

■強風対策4「ツマ補強」

■強風対策5「ヤネバンド」

■強風対策6「スソ埋め込み」

 

●強風対策1「らせん杭工法」

 

強風対策に効果がある工事方法として

「らせん杭工法」

というものがあります。ビニールハウスのアーチパイプは地際の地面に穴を開けて差し込み、地際のパイプとアーチパイプを「クロスワン」という金具で固定する方法です。

しかし台風などの強風によりハウス内に風が入ることにより、ビニールハウスが浮き上がることがあります。最悪ビニールハウスがひっくり返されることも実際に多発しているため、風を侮っていはいけません。

ですが、このらせん杭工法を対応することでビニールハウスの浮き上がりを防止することができます。簡単に説明しますと、地際の直管パイプを上図のようにらせん杭の間に通すだけです。

注意点として、らせん杭の差しがあまい、通りが通っていない、などには注意が必要です。

 

●強風対策2「補強パイプとアングル」

強風対策に非常に効果がある工法として

「補強パイプ42㎜、アングル」

を設置する工法があります。この補強パイプやアングルが設置されていないビニールハウスは強風による「横揺れ」でアーチパイプが上下に動き最終的に抜けてしまい、バチンと外側にアーチがはじけ飛んでしまいます。

補強パイプのみでもやはり心配で、アングルも合わせて設置がおすすめです。なぜなら、アーチパイプの外側への弾きをアングルで固定することができるためです。

 

●強風対策3「地際と補強を固定」

 

強風対策として、補強パイプを追加する方法がありますが、さらに補強パイプを地際パイプとクロスワンで固定することでさらに頑丈に強化することができます。もちろんらせん杭工法と併用することで強風対策としては万全の対策を取ることが可能です。

 

●強風対策4「ツマ補強」

 

強風によるビニールハウスの被害は妻面と言われる、正面や後面も影響を大きく受けます。大きく風で押されて潰れてしまったり、扉が開かなくなったりとしっかり対策をしておくことをお勧めします。

太い単管パイプを使用する方法もありますが、今回は低価格で簡易的にできる妻面の補強方法をご紹介します。

妻面の被害として多いのが、

①アーチパイプの押され

②扉面の押され

です。その影響を受ける部分に上図のようにパイプを追加することで被害を軽減することができます。対策をしたビニールハウスは上右図のように立ち上がり面が綺麗にまっすぐな状態を維持することができます。

扉上部にもパイプを横に通して、V型でパイプを突っ張らせることで扉面の押されも軽減することができるので非常にお勧めです。

  

●強風対策5「ヤネバンド」

ヤネに張るビニール(最近ではPOフィルムと言う)は伸びたり縮んだりする為、強風によるフィルムの擦れが起こります。特に冬場の寒い時期に張った場合、その時にしっかり張っていても夏場で必ず伸びますのでヤネがパフパフ?してしまったり大きく膨らんだりもします。

その状況を軽減する方法として、

「ヤネバンドを設置する」

という方法があります。ヤネの剥がされも防止することができるため、強風エリアにビニールハウスを設置する場合は、ヤネバンドの設置をお勧めしております。またヤネバンドは、ホームセンターなどで、

・すれないくん

・T・Aベルト

などで販売されておりますので、そちらを使用すると安心です。マイカ線(黒いバンド)はPOフィルムとの相性が良くない(擦れに弱い)ため、使用はお勧めしませんのでご注意お願いします。

  

●強風対策6「スソ埋め込み」

 

強風対策として非常に効果があるのは、

「スソの埋め込み」

です。ビニールハウスは下風による吹き上がりが一番影響を受けるので下風が入らないようにスソ部分(地面に設置しているフィルム部分)に土を被せてあげると強風対策として非常に高い効果が見込めます。

長いハウスなどのスソ埋め込みはとても大変な作業ですが、大切なビニールハウスを守るために必ず対応したい対策方法です。

 

●まとめ

以上でビニールハウスの風対策の解説を終わります。また宣伝となりますがビニールハウスを低価格で建てたい方は、ぜひ中古資材を取り扱っている私達に一度ご相談ください。新品ハウスに比べて非常に低価格でご提供できると思います。

御見積はもちろん無料で対応しておりますので皆様よろしくお願いします。

 

■ビニールハウス受付窓口