ピーマンのうどんこ病被害の対策と農薬について

うどんこ病とは?

症状

初期は葉裏に薄い霜状のうどん粉のような白いかびが発生し、後に葉表に淡い黄色の斑紋が現れます。進行すると葉全体が黄化し落葉します。

葉の内部まで菌糸が侵入していくため、薬剤の効果が現れにくく一度発生すると防除が困難です。

時期

25度程度が発病適温で、春や秋の日中乾燥していて、朝夕冷え込む時期に感染が多くみられます。

原因

原因菌となるカビ(糸状菌)は土壌の中に生息し、カビの胞子が風や雨に飛ばされて付着し広がります。

対策

果実や葉に発生が確認された場合は、胞子が飛ばないよう取り除きましょう。適度に風通しを良くし、過繁茂に気を付けます。

圃場や菜園周辺の除草、窒素過多にならないように適切な施肥量を保ちましょう。

 

うどんこ病に効果的な農薬

ジーファイン水和剤

有効成分が植物及び病原菌に効率よく接触するように製剤化されているので、従来の無機銅殺菌剤やボルドー液などと比べて低い銅濃度で効果を発揮します。

各種作物のうどんこ病に優れた予防効果と治療効果があります。

◎ポイント

・有効成分である炭酸水素ナトリウム、無水硫酸銅は食品添加物にも認可されており、有機農産物の日本農林規格に適合した薬剤です。

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アミスターオプティフロアブル

アゾキシストロビンとTPNの2つの有効成分を含む殺菌剤です。

・アゾキシストロビン…ストロビルリン系の殺菌剤。カビから農作物を守るために使われます。

・TPN… クロロタロニル。 殺菌剤で 広範囲の抗菌作用があり園芸作物や芝草の防除に使用されています。

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ダコニール1000

有効成分TPN(テトラクロロイソフタロニトリル)を含有する保護殺菌剤であり、野菜、果実、茶、花き類、水稲(箱育苗)など各種作物の基幹防除薬剤として優れた特徴を備えております。

果樹や農作物、花きなどに発生することの多い様々な病気(灰色カビ病、うどん粉病、炭疽病、斑点病など)に対する殺菌効果を持ち、発生前に散布することで病原菌の発生を抑制します。

◎ポイント

・ダコニール1000は作物の表面を覆って守る(感染を阻止する)保護剤です。葉裏までムラなく散布しましょう。

・作物が病気に感染する前に散布することで本来の性能を発揮します。病気の発生前や遅くとも発生初期に散布しましょう。

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ハチハチ乳剤

殺菌作用を有する殺虫剤として、うどんこ病・べと病・白サビ病などに登録があり、同時防除に寄与します。

◎ポイント

予防効果主体で治療効果はあまり期待できません。病害に対しては予防的に散布することで効果を発揮します。

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農薬使用上の注意

※必ず農薬容器のラベルなどを確認し使用基準を守りましょう(作物名、倍率、使用時期、使用回数等)

※マスクや保護メガネ、防除衣を着用し散布者の健康を守りましょう。

※周辺への飛散や水への流入がないよう注意し環境を守りましょう。

※専用の保管庫などを用意、管理し事故を防止しましょう。

※散布後は器具を洗浄し農薬散布の記録を残しましょう。