青枯病とは?
症状
生育中の葉や株全体が枯れずに青いまま萎(しお)れてしまう病気です。
株の先端の葉が萎れ徐々に下位葉が萎れ出します。
初期は朝夕や天気の良い日には回復しますが、やがて回復せずに株全体が立ち枯れしてしまいます。
病株の茎を切断してみると、導管部が褐変し、切り口を水につけると乳白色の菌泥が出てきます。
時期
25~30℃の高温及び水分が多い高温多湿の圃場で発生しやすいです。
特に6月~10月が発生のピークとされています。
原因
細菌が原因の典型的な土壌伝染性の病気です。
土壌中の根など前作の被害作物の残渣で長期間生存し、次作の感染源となります。
また、管理作業時にはさみなどを介して伝染することもあります。
かん水時の流水や雨水の浸水で菌が運ばれて移動し、根から感染します。
対策
青枯病に効果的な薬剤はありません。近くにある株への土壌伝染を抑えるために発病株は早期に抜き出し、圃場外へ処分しましょう。
高畝にして排水を良好にしましょう。
定植時に苗の根を傷つけないように注意しましょう。
発病した圃場では連作を避けましょう。