ピーマンの一番果を摘果する理由を解説します

 

植え付けしたピーマンの苗が生長し、小さな白い花が咲き始めピーマンの実がなり、いよいよ収穫!となると思います。

しかし、ピーマンの苗をもっと大きくするためには「摘果」の作業が欠かせません。

この「摘果」について詳しく説明していきます。

 

 

一番果とは?

一番最初になった実を「一番果」といい、大きくしないうちに取り除くことを「摘果(てきか)」といいます。

 

一番果を採る理由は?

株がまだ小さいうちに一番果ができてしまうため、この実を大きく育ててしまうと実に養分が取られてしまい、まだ小さな株に負担がかかり疲れて弱ってしまうためです。

また、最初の小さい実を採られると、次の実たちを大きくしようという、植物の本能があるとも言われています。

ピーマンは植え付け後すぐに花をつけ、咲いた花には実をつける性質がありますので、そのままにしておくと小さな実がたくさん出来てしまいがちです。

折角なった実ではありますが、摘み取ってあげることがポイントになります。

 

摘果のタイミングは?

実の長さが3〜4cmになる前にハサミ又は手で収穫しましょう。

 

二番果はどうする?

活着不良や寒さが続くなどで草勢が弱い株については二番果や三番果も摘果または若採りするなどして、生育初期は樹を作ることを優先して管理しましょう。

また、植え付け後3~4週間経過しても草丈が25cm程度しかなかったり、生育が停止してしまっている株については、着果している全ての果実やつぼみを除去し、主枝の伸長を促しましょう。

 

一番果を採らない選択もあり?!

ピーマンの栽培については育てる人によりいろいろな意見があります。

一番果は摘果する方がいいという人もいれば、そうする必要はないという人もいます。

一番果を摘果しない理由としては、すでに力強い株の場合は一番果を成熟させ、実の成り癖をつけるという理由があります。

どれが良いというものではなく、ピーマンの株の成長度合いをみて考えて良いと思います。