ピーマンのカメムシ被害の対策と農薬について

 

 

 

カメムシの被害

生態

ピーマンには主にホオズキカメムシが発生します。ナス科の作物(ナス・トマト・ピーマン等)を好んで加害する害虫です。

落ち葉の下や壁の隙間などで成虫のまま越冬し、春先から活動を始めます。

成虫の大きさは12㎜程度で5月~10月頃にかけて被害が多く見られます。

カメムシは敵の攻撃などを避けるために腹面から悪臭の分泌液を飛ばします。

 

被害

雌の成虫は葉裏に10~30粒程度まばらに産卵をします。

針状の口を挿して茎や葉から吸汁します。汁された部分は変色して徐々に果実が腐り、奇形や落果の原因になります。

 

対策

雑草が発生の原因になることがあるので、雑草が生い茂らないように適切に除草を行いましょう。

目の細かい防虫ネットを張っておくと、ハウス内等圃場への侵入を防ぎ発生数を少なくことができます。

カメムシは触ると悪臭を放ちますので、分泌液が手や衣類につかないように注意しましょう。

 

カメムシに効果的な農薬

アーデント水和剤

ハダニ類、カメムシ類、アブラムシ類、シンクイムシ類、アザミウマ類など、幅広い殺虫スペクトラムを有し、茶・果樹・野菜・花きの主要害虫に対して優れた効果を示します。

温度の高低に関係なく安定した効力を示します。

【商品ページ】

 

 

農薬使用上の注意

※必ず農薬容器のラベルなどを確認し使用基準を守りましょう(作物名、倍率、使用時期、使用回数等)

※マスクや保護メガネ、防除衣を着用し散布者の健康を守りましょう。

※周辺への飛散や水への流入がないよう注意し環境を守りましょう。

※専用の保管庫などを用意、管理し事故を防止しましょう。

※散布後は器具を洗浄し農薬散布の記録を残しましょう。