ピーマンのヨトウムシ被害への対策と農薬について

 

「夜盗虫」と書き、昼間は活動せず潜み、夜になると活動を開始するヨトウムシ。

食欲旺盛で育てた野菜や植物の葉を食い散らかして枯らしてしまうのでプロの農家でも注意が必要な害虫です。

ヨトウムシ類の被害

生態

夜行性の蛾の幼虫で卵は、葉の裏に数十~数千の塊で産み付けられます。そのため孵化した後は、集団で食害を始めます。老齢幼虫は、体長40mm程度です。

6月と8月の発生が多く、日中は株本や土壌の浅い部分に潜み夜になると地中から出てきて植物の葉や実を食べてしまいます。

被害

被害の特徴は葉脈を残してほとんど葉を食べ尽してしまう ことです。

新芽も好むのでヨトウムシの被害に遭った植物はほとんど枯れてしまいます。

対策

老齢幼虫になるにつれ、薬剤の効果が低くなるので、若齢のうちに駆除します。 防虫ネットを展張し、ハウス内への侵入を防ぎます。

 

ヨトウムシ類に効果的な農薬

コテツフロアブル

殺虫スペクトルが広く、チョウ目・アザミウマ目・半翅目・ダニ目の各種害虫に効果があり、多くの作物に適用できます。

難防除害虫であるコナガ・ヨトウムシ類・ミナミキイロアザミウマ・ミカンキイロアザミウマ・ハダニ類などに高い効果があります。

【商品ページ】

 

マッチ乳剤

ヨトウムシ、ハスモンヨトウ、オオタバコガなど大型チョウ目害虫を優れた効果で長期間抑制します。

幼虫主体の発生初期に散布する事で、長期間密度を抑制します。

【商品ページ】

 

アーデント水和剤

ハダニ類、カメムシ類、アブラムシ類、シンクイムシ類、アザミウマ類など、幅広い殺虫スペクトラムを有し、茶・果樹・野菜・花きの主要害虫に対して優れた効果を示します。

温度の高低に関係なく安定した効力を示します。

【商品ページ】

 

ディアナSC

チョウ目害虫はもちろん、アザミウマ目害虫・ハエ目害虫に対しても防除効果を発揮するので、幅広い害虫の防除が可能です。

チョウ目害虫に対して、速やかな摂食阻害活性を発揮するので、被害の拡大(進展)を抑制します。

各生育ステージ(卵・幼虫・成虫)に高い効果を示します。よって、散布適期が広く使いやすい薬剤です。

【商品ページ】

 

プレオフロアブル

優れた殺虫活性 チョウ目およびアザミウマ目に高い活性があります。

優れた耐雨性と残効性があります。

【商品ページ】

 

フェニックス顆粒水和剤

幅広いチョウ目害虫に高い効果。幼虫・成虫に対して活性を示し、特に加害ステージである幼虫に高い活性を示します

効果持続性に優れるため、害虫に対して散布後長期間、安定した効果を示します。

【商品ページ】

 

農薬使用上の注意

※必ず農薬容器のラベルなどを確認し使用基準を守りましょう(作物名、倍率、使用時期、使用回数等)

※マスクや保護メガネ、防除衣を着用し散布者の健康を守りましょう。

※周辺への飛散や水への流入がないよう注意し環境を守りましょう。

※専用の保管庫などを用意、管理し事故を防止しましょう。

※散布後は器具を洗浄し農薬散布の記録を残しましょう。