けい酸カリとは?

ケイ酸カリウム(ケイ酸加里)

 

ケイ酸カリウム(珪酸カリウム)は、緩行性カリ質肥料で、カリウム(加里)と苦土(マグネシウム)のほかホウ素や石灰、鉄などの成分がケイ酸と結合された肥料です。

ケイ酸カリウム肥料に含まれているケイ酸は、植物の根から出る根酸(こんさん)によってゆるやかに溶けるため、根にやさしく効果がゆっくりと現れる緩効性肥料です。

ケイ酸カリウムは水稲のケイ酸質肥料として広く使われていますが、野菜等の肥料としても施用効果の高い肥料です。

肥料自体はpH10程度のアルカリ性肥料でありますが、生理的中性肥料なので土壌酸度をそこまで気にせずに施用することができます。

ケイ酸カリとして販売されている商品は、く溶性加里20%、可溶性けい酸30〜34%、く溶性苦土4%程度のものが多いです。

 

ケイ酸とは

ケイ酸はケイ素・酸素・水素の3つの元素が結合した化合物のことです。

農業分野で「ケイ酸」というと二酸化ケイ素(SiO2)のことを指します。

土壌中に溶け出している二酸化ケイ素は土壌質量の5割~7割を占めており、その一部が溶出し植物がこれを吸収しています。

ケイ酸を施用すると葉や茎など植物組織を固く丈夫にしてくれ、茎折れや葉折れが少なくなったり、病原菌の侵入や害虫への抵抗力が高まります。

ケイ酸を良く吸収している葉は上向きに立ち上がり、株の下の方にも光があたるようになり、光合成の効率が上がり実の出来がよくなります。

 

施用方法

ケイ酸カリは基肥として施用するのが効果的です。

果菜類 60~80kg/10a

根菜類 40~80kg/10a

葉菜類 40~80kg/10a