硫酸マグネシウム(硫酸苦土)
硫酸マグネシウムは水溶性のマグネシウムを含んでおり、水に溶けやすく速効性があります。
水溶性なので持続性がありません。土壌中や植物体内のマグネシウムが不足している間は施肥を続ける必要があります。
- マグネシウム=苦土。肥料の関連では苦土と呼ばれることが多いです。
硫酸マグネシウムの働き
・植物の光合成に必要な葉の「葉緑素」を作る重要な構成成分の一つです。
・炭酸同化作用を良くし果菜類では糖度、光沢、肉質などの品質向上が望めます。
- ※炭酸同化作用…植物が二酸化炭素を吸収して、光のエネルギーを使って葉緑素の働きで、糖類などが植物体内で合成されることで光合成とも言います。
・三要素(窒素、リン酸、カリウム)の肥効を更に高め、特に火山灰土ではリン酸の吸収を助ける働きがあります。
・硫酸マグネシウムにはアルカリ分(石灰分)が含まれていませんので、酸度調整剤として土壌酸度(pH)を下げる効果があり、連作障害の抑制、土壌環境を良くすることができます。
- マグネシウムが吸収された後、硫酸イオンだけが土壌に残ります。硫酸イオンは洗い流されにくく土壌に蓄積しやすいため、pHを下げ、土壌を酸性に傾けます。
・ケイ酸の肥効を高め、病害虫に対する抵抗力及び耐寒性の向上に役立ちます。
硫酸マグネシウム使用上の注意
・硫酸マグネシウムは、元肥でも追肥としても使用できます。ただし水溶性であり持続性がないので必要に応じ適宜施用する必要があります。
・過剰施用は養分間の拮抗作用で、作物のカリウム、カルシウム吸収が抑制されることがります。
硫酸マグネシウムの施肥量
10aあたり
葉菜類:15kg~30kg
果菜類:15kg~30kg
果樹類:30kg~45kg
マグネシウムが欠乏すると
緑色が薄くなったり、葉脈の間の色が白化してしまう(クロロシス)という症状が出ます。
マグネシウムが過剰だと
カルシウムやカリウム、マンガン、亜鉛、ホウ素の吸収を阻害し、これらの欠乏症を誘発することがあります。