P2O5 有効態リン酸とは?

リン酸

リン酸は作物の枝や葉、つぼみ、花が成長するために欠かせない養分のひとつです。

窒素、カリウムとともに肥料の3要素とされています。

リン酸は作物の生育や開花、実をつけるために必要な栄養素の為、花がたくさん咲く植物や実を食べるピーマンは多く必要とします。

 

有効態リン酸

土壌中には様々なかたちでリンが含まれていますが、そのなかには作物が利用できるものと利用できないものがあります。

有効態リン酸とは土壌中に含まれるリン酸のうち、作物が吸収利用できるリン酸が土の中にどれくらいあるかを知るものであります。

可給態リン酸とも呼ばれます。

 

土壌pHと有効態リン酸

酸性土壌では可溶性リン酸は鉄、アルミニウムの化合物と反応して難溶性となり作物に吸収されにくくなります。

アルカリ性土壌の場合でも土壌中に石灰成分が多いとリン酸は石灰と結合して難溶性となり作物に吸収されにくくなります。

このようにリン酸が難溶性となって作物が吸収できない形になることをリン酸の固定と言います。

土壌pHが6~7の弱酸性〜中性ではこの固定量は小さくなり、植物の吸収しやすい可溶性リン酸が多くなります。