ピーマン栽培の方法とポイントーピーマンブログー

■ピーマンの作型と特徴
※ピーマンは長期間、安定した収量と収益を確保したい方におすすめです!
■作型と栽培期間(東北地域)

■ハウス栽培について
天候に左右されず安定した収量を確保することができます。保温もできるので長期間収穫を楽しみながらさらに高収益も期待できる作型となります。

■露地栽培について
初期の設備投資を大幅に抑える事ができます。またしっかり管理することでハウス栽培と同じぐらい収量を上げるベテラン農家さんもいます。栽培管理も比較的容易であることから取り組みやすい作型です。

■ピーマン適温
- 発芽温度:30℃~33℃
- 生育温度:日中 25℃~28℃ 夜間 18℃~20℃
- 生育不良:15℃以下
- 生育停止:10℃以下
■土作りの重要性

■3つの特性が重要です
- 化学性:土の酸性(Ph)養分濃度(EC)
- 生物性:微生物、土壌病害
- 物理性:水はけ、排水、硬さ
野菜を栽培するうえで最も重要なことは土作りです。畑のことをほ場とも呼びますが、ほ場の環境をしっかり整えて野菜を植える事で確実に収量が増加します。特に上記の掲げた項目は非常に重要となりますのでしっかりと対策をしましょう。
【PhとECは特に重要です!】
・Phとは:土壌中の水素イオン濃度の指標、酸性かアルカリ性を示す
ピーマンPh目標値 【6.0】
・ECとは:土壌中の水溶性の塩類の総量を示す
ピーマンEC目標値 【0.3以下】
Ph濃度とEC濃度の測定は栽培するうえで特に重要な数値となりますので測定器をまだお持ちでない方は必ず購入してすぐに測定しましょう。
■土壌測定器
【Ph測定器の詳細はこちら】
【EC測定器の詳細はこちら】
■土壌の改善方法

土壌の改善方法をまとめました。ピーマン栽培は土作りで90%が決まると言われています。冬場のうちに対策をして次年度に備えることが大切です。
■収量は光合成に影響する

■リービッヒの最小律
- 減収要因(制限要因)が何か理解する。
- 制限要因は1日の中でも変化している。
- 収穫量は最も悪い要素で決まる。
収穫量は光合成によって変動します。上記の図の通り、どれか一つの悪い要素で収量が抑制されてしまいます。寒いからと言って換気をしなければ、二酸化炭素不足、風不足になります。環境を制御する方法もありますが、やはり農業は自然相手の難しい仕事になるかと思います。
■成長と発育
■成長とは
- 量的変化(量に関すること)
- 成長量の増加(収量、生体重、葉面積)
- 光合成要因が影響(光、水、CO2、湿度、肥料)
■発育とは
- 質的変化(形態、速さに関すること)
- 新しい器官の発生(葉や花、開花速度など)
- 主に温度要因が影響
■生育と環境要因の影響

生育初期は温度の確保が重要なことが分かると思います。トンネル保温やハウス栽培で温度を確保することで発育が進み収量が増加します。光合成を意識して日々の管理を意識してみて下さい。
■病害虫の対策
■ピーマン尻腐れ果

ピーマンには病気や害虫などがたくさん発生します。大規模に栽培をする場合は病害虫がすぐに蔓延するので発生する前に予防で農薬散布をします。関連記事にて病害虫の種類と農薬散布の方法をまとめておりますのでぜひご覧ください。
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■定植までの準備

・作業スケジュール
- 施肥、耕うん、うね立て
- 灌水チューブを設置(点滴チューブ)
- マルチ張り
- 定植
土作りがある程度理解でき対策をすることができれば、次は定植に向けての準備となります。まずは堆肥や肥料(チッソ、リン酸、カリ)や石灰(Ph対策)、微生物の投入、トラクターや管理機での耕運作業、畝立管理機やクワを使って畝を立て、マルチを張ります。定植2週間前にはマルチを張り地温を上げておくことで根の活着がスムーズに進みます。
■収穫

ピーマンを栽培するうえで重要なことは定植前の土作りです。土作りのポイントをしっかり対策して定植日を迎えましょう。定植後の栽培管理については下記にまとめていきますのでぜひご覧ください。